大原孝治はドンキホーテ流通三業態の結合に賭ける社長

株式会社ドンキホーテホールディングスは全国でユニークな内容が話題のディスカウントストアを展開する親会社であり、先代から引き継いでグループ生え抜きの大原孝治社長が辣腕を振るっていることでも有名です。昨今は個人消費の伸び悩みなどがいわれており、流通業界は軒並み厳しい経営環境に置かれてはいるものの、大原孝治のドンキホーテホールディングスはいわば一人勝ちの様相を見せており、これも他社とは違った経営方針や果断でスピード感のある経営トップの判断などがもたらした成果といえます。その経営トップにあたる大原孝治社長は、かねてから流通三業態の統合による相乗効果の発揮という課題にも取り組んでおり、このほど発表された新たなニュースもその方針がますます現実化したことを示すものといえます。それは具体的にいえば、ユニー・ファミリーマートホールディングス株式会社が株式公開買い付けを実施し、株式会社ドンキホーテホールディングスの株式を取得してグループ会社化したというニュースです。同社傘下のユニー株式会社は、従来はほとんど食品メインの大型スーパーを展開していたわけですが、これらの店舗をディスカウントストアとの共同出店形態に改めて大幅なテコ入れが図られることを意味しています。

同様に傘下の株式会社ファミリーマートはコンビニエンスストア業態の店舗を全国展開していますので、この決定によってディスカウントストア・大型スーパー・コンビニエンスストアの流通三業態がすべて揃い、さらに経営の幅が広がったということができるでしょう。